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About Recording

私の制作に携わっている音楽のジャンルは結構多岐にわたっております。
言ってみれば、クラシック的オーケストラ録音から映画音楽。Jazz、Rock、Pops
歌謡曲から演歌、謡曲。CM音楽に至ってはオールジャンルを知らないと出来ません。

今回は簡単に「"歌手"が歌う唄曲」の音楽CD制作の大まかな流れを例にとって説明いたしましょう。

CD制作の大きな流れ!
1)企画、発案はアイドル系を除き一般的には、
 プロデューサー、ディレクター、そしてアーティストで行う。
2)作曲家に作曲の発注(アーティスト自身が行う場合もある)
3)曲が出来ると、(この段階では、スケッチと呼ばれるピアノやギターと仮メロのみの場合が多い)
 そのメロディーにあわせて、作詞家に詩の発注。
 (アーティストの場合、自宅録音で大まかなアレンジまでされてくる場合も、最近は多い)
4)同時に、編曲家にどの様な楽器の編成で行くかを相談し、編曲の発注。

5)スタジオでの録音
(殆どここからが私の仕事です!)
5-a)事前に上記の流れを把握し、編曲家と楽器編成と録音順序を打合わせする。
5-b)スタジオと連絡を取り、録音当日のマイクの種類や楽器の配置を相談。
 足りないものは、外部レンタルの発注を行い、当日に備える。

Recordingの流れ

5-c)録音当日。普通は13:00スタートが多い。(ミュージシャンは寝坊?!)
録音は、現在一般的に「48ch.マルチチャンネル・テープレコーダー」を用いる。
ここに、楽器別に順序立ててバラバラに録音していく。
通常は「リズムセクション」と呼ばれる「ドラム、ベース、ギター、キーボード等」を先行して録音。
この時に本人が仮に歌ってみて、曲の早さ、キーの高さ等の最終決定をする。
いない場合は「仮歌」と呼ばれる本番歌手と演奏者のガイドになる為の専門歌手が唄う。
(歌詞が出来ていない場合は「ラ・ラ・ラ」とかで)

次に編曲家の指示により、木管楽器、金管楽器、弦楽器、
シンセサイザー等随時必要な楽器を足していく。(ダビングと呼ばれる)
ここまでで、途中問題が起こらなければ、通常夜中の0:00からam3:00位に終了。
これで、歌ものの場合「基本的なカラオケ」が完成します。
MD等にその日「ダビング」した楽器の音量バランス、左右の定位、エコー等を仮につけてコピー。
ディレクターのチェック、歌手本人の練習用に持ち帰ってもらいます。

5-d)普通数日後:歌の録音

48チャンネルのテープでもう一度歌手の唄いやすい用に、カラオケのバランスを取り直す。
人によって、ベースが大きいのか好きな方や、ピアノが好きな人とかの要望に応じるて、録音開始。
一般的には幾つものチャンネルを使い、何テークも録音する。
また、1トラックで部分的に悪い部分を直していく場合も多い(パンチイン、アウトと言う)
その中から音程の良いもの、ニュアンスの優れているものを選び出し、
一つのチャンネルにまとめ上げる。
必要に応じ、これをコンピュータに取り込み、音程、リズムの修正を行う
(これが、結構大変な作業。真剣にやると普通1曲4〜5時間は掛かります。)
終了後、3348にデータを戻してその日は終了。

5-e)コーラス等の最終ダビング

後日必要に応じて、出来上がった本人の歌を聴きつつ、専門のコーラスの方があわせて唄う。
足りないと思われる楽器を追加録音する。

・・・これにて、大まかながら曲の完成。
でも、まだ48チャンネルに楽器や歌、コーラスがバラバラな状態で入っています。
これを皆さんお聴きのステレオ(LR)の2チャンネルにまとめる作業が残っています。

5-f)「Mix Down」「Track Down」とよばれ、
これこそレコーディングエンジニアの本領を発揮する場所の一つです。
つまり、個々の楽器の音質決めから定位、残響の付け方、歌の大きさ、質感を
自在に決めていくのです。
この段階では全くの一人作業!
自分で満足行く段階まで出来てから、編曲家、ディレクター、アーティストを呼び、
聴いてもらいます。
各々から、いろんな意見が出て、それに対応しながら、最終的なバランスを作っていきます。
マスターテープレコーダー(左右2チャンネル)に録音して、一曲完成!!

ここまでが、非常に大まかながらの私の仕事です。
この後、このマスターテープは「マスタリング」と呼ばれる、曲順に並べ替えたり、
曲間の秒数を決めたり、歌の大きさを曲ごとに揃える作業を経て、工場に行き、
皆さんお聴きのCDが完成するのです。

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